ぽぉちゃんアイドル街道

ウムぽの日常!使用されているイラストは全てウムさんに描いていただいものです、無断転載を禁止します。

シン・エヴァンゲリオンを観てきた!!

 

ようやく!!二度の公開延期を経て、シリーズ最新作であるシン・エヴァンゲリオンを観ることができました!!この記事はTwitterに更新通知をあげるつもりがないので、見てくれる人がいるかどうか分かりませんが…。中学二年生のころに初めてTVシリーズを観て、それ以来大好きな作品がひとつの区切りを迎えたということで何か書いておきたくなりました。もしかして検索で辿り着いちゃう人とかいるのかな。深い考察など何もない、ネタバレに配慮もしていない感想だだ漏らし記事です。映画の全体とかじゃなく、気になったところだけを書き散らすだけ。

 

では、いきます!!

 

TVシリーズの放送開始がわたしの生まれた年だそうで、ぜんぜん世代とかではないのですけれども。アニメや漫画が好きな人でなくても、名前を聞いたことが無いくらい有名な作品。ちょうどそういったものに触れる機会の多くなってきた中学二年生、主人公の碇シンジくんと同じ歳のころですね。面白いなら観てみようかな、となんとなく一話を再生して、あまりの面白さに全二十六話を一気に観ました。学校は頭痛いと言ってサボりました。TVシリーズと旧劇場版、新劇場版はすべて観ています。

 

TVシリーズ最終話は「おめでとう!」「おめでとう!」で有名なあれ。正直、TVシリーズだけじゃ何が何だか分からない最終話。その後の旧劇場版も、はっきり言ってよく分かんない終わり方。面白くないんじゃなくて、これはハッピーエンドなのか?そうじゃないのか?はっきりとした正解が与えられず、考えるほどにモヤモヤする感じ。TVシリーズ一話から26年経って、シン・エヴァンゲリオンではようやく分かりやすいハッピーエンドが与えられたように思います。

Qの終盤、心の支えになってくれたカヲルくんはシンジくんの目の前で首が吹き飛んで死んでしまいます。シンエヴァの序盤では、落ち込むどころじゃなくメンタルがぺしゃんこになってしまったシンジくんが立ち直る過程が丁寧に描かれていました。ここが雑だったと言う人もいたけれど、わたしはとても丁寧に描かれていたと思う。ニアサードインパクトは故意でないにしろシンジくんが引き起こしたこと。大災害を招いた本人であるのに、再会した友人や、人間らしい感情を得ていくアヤナミはシンジくんにとても優しく接してくれます。こんな自分になんで優しくしてくれるのか、というシンジくんの問いかけに、アヤナミがあっさり、あなたのことが好きだから、と答えたシーン。あれ、わたしすごいわかる。わたしみたいな、付き合っていてもなんの価値もないゴミクズのような人間に優しくしてくれるのなんで??って思っちゃうこと、多々あるんですよね。アヤナミのこの一言がきっかけで、シンジくんは人からの好意を素直に受け取れるようになります。なんでわたしなんかと仲良くしてくれるの?と号泣したことがあった気がするんですが、好きだからだよぉ、と答えてもらって更に泣きました。心がぽかぽかしたんです。だからわたし、わかるよ、シンジくんのきもち。たぶん。

 

アスカのこと。シンジくんに対して好きだったけどわたしのほうが先に大人になっちゃったから、って言ってるシーンがあって。でも観てるわたしからすると、アスカってほんとに大人か??と思っちゃって。アスカはやたらとシンジくんに責任感を背負わせようとしているように思えました。自分の行動の結果カヲルくんを死なせてしまい、だったらもう何もしたくない、と心を閉してしまうシンジくんをかなり冷たく鋭く詰る場面があります。でも、シンジくんって大人じゃないんです。まだ子供。本当だったらシンジくんがエヴァに乗ったことによって起こってしまったことも、大人たちが責任を取らなくちゃいけないんだと思うんです。あなたしか乗れないんだぞ、と脅すように乗せてるんだから。アスカはそんなに弱いメンタルならエヴァに乗らないで欲しかったとまでシンジくんに言い放ってますけど、乗らざるを得なかったんですよね。そういう事情やシンジくんの心情を理解しようとせず、自分の感情だけをヒステリックにぶつけているアスカもやっぱり子供なんじゃないかなぁ、と。大人になったつもりでいるのかもだけど、アスカも誰かに認められたいだけの子供。アスカは承認欲求の塊のような女の子ですが、ただありのままの彼女を認めて受け入れてくれる人が現れてよかった。

 

ミサトさんのこと。ミサトさんってシンジくんの保護者の立場だと思ってシリーズを観ていました。そして保護者失格だな、とも。シンジくんへの接し方が下手くそな人。破の終盤で「行きなさい、シンジくん!」と発破をかけておきながら、次の映画では手のひらを返したように「あなたはもう何もしないで」とか言っちゃうような人でしたから、余計そう思ったんですが。ミサトさんも名誉を回復したというか、シンエヴァを観たあとはみんなミサトさんのことを好きになったんじゃないのかな。でもよく考えると、TVシリーズから破までのミサトさんって結婚はおろか子供もいないんですもんね。自分の家庭環境もあんまりだったようだし。良い保護者のお手本がいなかったんじゃないかな。シンエヴァではQでの発言の真意が分かり、ヴンダーのクルーに向けてシンジくんの行動の責任は自分が取る、としっかりと言ってくれるんですよね。ミサトさんは自分の子供には一度も会うことのないまま最期を迎えたけれど、立派な母親になったんだと思う…。

 

マリのこと。いちばんよく分からないキャラのマリ!漫画版ではユイの後輩にあたる人物なんでしたっけ?彼女、レズビアンなんだとばかり思っていました。ユイのことが好きなんだとばかり…。めちゃくちゃかっこよかったですね!!マリがユイやゲンドウと同じくらいの歳であるのは間違いないと思うんですが、どんな気持ちでシンジくんのことを見ていたんだろう。恋愛感情じゃないような気もするんだけど。大好きな人の残した子を愛せる人なのかと思ったんです。ゲンドウができなかったことをできた人なのかな、と。でもラスト、あれ完全に付き合ってるような…。わかんにゃい!!でもかっこよかった!!

 

ゲンドウのこと。やっぱりラスボスでしたよね、目的は一貫してユイに会うこと、という、ある意味芯の通った人。下手するとシンジくん以上のコミュ障であることがはっきりと明かされたシンエヴァ。初めてシンジくんとしっかりと向き合うことができてよかったね。エヴァンゲリオンって結局、碇家の親子喧嘩じゃん!という意見も見ましたけど、個人的には親子喧嘩すらできていなかったんだと思う。喧嘩という形のコミュニケーションすら取れていなかったふたり。シンジくんから歩み寄ってもらって、ゲンドウもようやく心を開けたんですね。ユイを失って、残された息子に接するのが怖くて。人をやめてもまだシンジくんのことが怖いのがどこまでも人間くさくて良かったです。彼もいちばん自分が望む形で最後にはユイの側にいられてよかったよね。もしも願いがひとつだけ叶うなら、君のそばで眠らせて…という歌詞、あれ、ゲンドウさんの歌だったんですね。

 

ユイのこと。エヴァってたぶん、イブのことですよね。アダムとイブの。ユイさんのことなのかな…。ゲンドウの他にも冬月教授や漫画版のマリなど、いろんな人に好かれる魅力的な女性に描かれていると思います。良き女性、そして良き母。理想の女をイメージして作ったキャラクターなのかなぁ。シンジくんて、育った環境がアレだから人に心を開けない少年になってましたけど、普通にユイとゲンドウのもとで育ったらさぞ魅力的な少年になっていたでしょうね。覚醒してからのシンジくんなんかまさにそんな感じだったけど。そもそもシンジくんて、人に心を開けないわりに人から好かれてますしね。そのあたりはお母さん譲りなのかなあ。ユイはいつかシンジくんを守るために、ずっとずっといちばん近くにいてくれたんだよね。だからゲンドウはシンジくんを抱きしめてあげることが、ユイに出会えるいちばん手っ取り早い方法だった。シンジくんの親として、ゲンドウと一緒にすべてのけじめをつけてくれた。というかゲンドウの場合はおめーーの責任だけれども。

 

旧劇場版のサードインパクトでシンジくんが望んだ世界が新劇場版の序、っていうことであってるのかな…。自信ない……。それが気に食わなくて、もっかい人類補完計画を企み、なんとかユイに会おうとするゲンドウ。それを止めたシンジくんは、やり直すんじゃなく、エヴァ使徒もいない世界を作った。神の力を借りずに人類の叡智だけで作った槍がそれを可能にさせたのかな。マリとシンジくんが手を繋いで飛び出していった世界は実写の町並みでしたし。虚構から現実へ、ってことですよね。う〜ん、ほんとのほんとに完結しちゃったんだな!!感慨深い!!!終わる終わる詐欺とか言われていて、シンエヴァもほんとに完結するのぉ?ってちょっと疑心暗鬼だったんですが、これは終わりましたね。綺麗に完結を迎えてしまった。またTVシリーズから通して見たくなりました。

 

以上、シンジくんが大人になってしまってボロ泣きしてしまったぽぉちゃんの拙い感想文なのでした〜〜!!